なぜ元夫は、私も知らない銀行口座を知っていたのか?
財産目録を提出しない元夫から、今度は私の銀行口座について次々と指摘が入った。まず言われたのは、「口座残高が少なすぎる」「こんなに少ないはずがない」「財産を隠しているのではないか」というものだった。
私が提出していたのは、普段利用していた楽天銀行と三菱UFJ銀行の口座資料だった。すると今度は、「他にも銀行口座があるはずだ」「イオン銀行が提出されていない」と指摘された。
何?イオン銀行?そんな口座、持っていないと主張したが、元夫は自信満々に、「イオン銀行のパール支店があるはずだ」支店名まで具体的に言われると、逆にこちらが不安になってくる。確かにイオンカードは持っていたが、そのカードはほとんど使っていない。なんのことだろうと思いながら確認してみると、本当にそのイオンカードにイオン銀行の口座が付いていた。
作った記憶が全くない。自分でも存在を知らなかった口座を、なぜ元夫が知っているのだろう。怖いと同時に、執念深く粘着質で気持ち悪かった。
残高0円証明まで提出させられた

さらに、「三菱UFJ銀行の貯蓄口座の残高証明が提出されていない」という指摘も入った。そんな口座、とっくに使っていない。とはいえ、また文句を言われるのも面倒だったので、残高証明を取得した。
残高650円。わざわざ650円の残高証明を提出して差し上げた(笑)
すると今度は、「イオン銀行に残高がないなら、ない証明を出せ」と言われた。仕方なくイオン銀行へ行き、残高0円証明まで取得した。本人ですら存在を忘れていた口座について、残高0円証明を提出する日が来るとは思わなかった。
それでも終わらない。今度は楽天銀行の残高について、「少なすぎる」「使い込みではないか」「どこかに隠しているのではないか」という指摘が始まった。
いや、使っているから残っていないだけである。
元夫の理論では、自分が住宅ローンや学費を支払っていたのだから、私の給料は丸々残っているはずらしい。以前にも書いたが、私は子どもにかかる様々な費用を負担していたし、家庭内別居状態だった私は、休日になると家に居場所がなく、あちこちへ出かけていた。遠出をしたり、放浪したり、行く場所がなければ朝からネットカフェに籠ることもあった。そんな生活をしていて、お金が全て残っているわけがない。
さらに、「この出金は何に使ったのか説明しろ」と、一つ一つ説明を求められる。娘の成人式の費用。着物代。会社で立て替えた経費。少し大きな金額が動くたびに説明を求められた。そして挙げ句の果てには、「信託調査をかける」とまで言い出した。本当に執念深かった。

なぜ私ばかりが追及されるのか
元夫側は、自分の財産目録を提出していない。それなのに、こちらには次から次へと資料提出を求めてくる。こんなこと納得できるわけがない。
口座を出せ。残高証明を出せ。0円証明を出せ。何に使ったのか説明しろ。
なぜ私は、財産目録を提出しない人たちから、ここまで細かく追及されなければならないのだろう。まずは自分たちの財産を開示してからではないのか。少なくとも私はそう思っていた。
ここまで執拗に追及してくる粘着質な相手を、誰か止めてほしい。本気でそう思っていた。
そして「出せと言われれば出すしかない」と思い込んでいた。
こうして振り返ると、あれだけ執拗に追及されながら、一つひとつ真面目に応じ続けた私は、ずいぶん律儀だった。
出せと言われたから出す。説明しろと言われたから説明する。今思えば、長年モラハラに耐え、支配され続けるうちに、相手の要求に従うことが染みついていたのかもしれない。理不尽だと思いながらも、結局は言われた通りに動いている。
元夫から逃げたはずなのに、私はまだ、元夫の要求に従い続けていた。
そんなふうに、相手の要求をすべて真正面から受け止める必要はなかったのかもしれない。今なら、「それ、本当に必要ですか?」と一度立ち止まれる気がする。
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