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10万円の査定額にどうしても納得できない元夫のとんでも行動
前回の記事で書いたように、査定額10万円の資料を提出しても、元夫は納得しなかった。
その数日後、販売店の担当者から一本の電話が入った。
ありえない話なのだが、査定額に納得できなかった元夫は、販売店に、直接怒鳴り込みに行ったらしい。
「査定額10万円の根拠を説明しろ」担当者へ詰め寄り、かなり罵声を浴びせ30分ほど居座ったそうだ。
担当の方は、走行距離が多いこと、見て分かる傷があることなどを説明し、なぜ10万円という査定額になるのかを必死に説明してくれたそう。
それでも、なかなか引き下がらなかったらしい。なんとか説得して帰ってもらった直後、販売店の担当者から私に連絡があった。
若い男性の担当者の方は、明らかに震える怯えた声で、事の経緯を説明してくれた。
「一応お伝えしますが、ご主人の仕返しが怖いので、この件を知っていることをご主人には伝えないでください」
私は平謝りするしかなかった。どんな恐怖を浴びせたのか?どんな言葉で怒鳴り込んだのか?怒りと同時に頭が真っ白になり、通話を終えた後も震えと動悸が止まらなかった。ここまでするのか?常軌を逸している。

関係のない人を巻き込んでいい話ではない
担当の方には、財産分与で使うことは伝えていたが、揉めているのは私と元夫の問題である。
申し訳ない。情けない。恥ずかしい。
いくら査定額に納得がいかないとしても、大の大人が取るべき行動ではない。これは私と元夫との問題であって、関係のない第三者を巻き込み、迷惑をかけたり、恐怖を与えてよい話ではない。
私は電話口で、
「警察を呼んでくれたらよかったのに」
と伝えたが、
「まりこさんのことを考えると、それはできませんでした」
自分が怒鳴られ、恐怖を与えられたにもかかわらず、私のことを気遣ってくれていた。申し訳なさと感謝が入り混じった、複雑な気持ちになった。
私のことを気にせず警察を呼んでくれた方が、元夫にとっても良かったのかもしれない。
数年経った今でも忘れられない

この出来事は、数年経った今でも思い出すことがある。そのメーカーの販売店の前を通るたびに、あの担当の方のことを思い出す。どれだけ悲惨な思いをさせてしまったのだろうか。
その日は土曜日だった。平日より賑わっている店内で、どれだけの注目を浴びたのだろう。お客さんの前で怒鳴られ、罵声を浴びせられた。それを想像するたびに、胸が痛む。
私と元夫の問題で、全く関係のない人がここまで傷つけられた。それが今でも申し訳なくて、忘れることができない。
一回り以上年の離れた、人生の先輩に、この話をしたことがある。その方は
「旦那も精神的におかしくなっていたんじゃないか?」
当時の私には、その言葉の意味が腑に落ちなかった。ただただ、異常行動を起こす厄介な人、自己中心的になりすぎている人としか思えなかった。
今思えば、そういう見方もあるのかもしれない。離婚調停という状況が、元夫自身も追い詰めていたのかもしれない。だからといって、関係のない第三者を巻き込み恐怖を与えたあの行動が許されるわけではない。
財産分与で1円でも多く取りたい気持ちは分からなくはないが、そのために関係のない人を巻き込み、恐怖を与えていい話ではない。
元夫は、私がこの件を把握していることをいまだに知らない。離婚から数年が経った今、自分のあの時の行動を戒めることはあるのだろうか。できればそうあってほしいと思う。
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