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元夫と顔を合わせるだけは避けたかった

弁護士シリーズで詳しく書いていますが、申し立てる準備を進めていたはずなのに、弁護士の手違い?怠慢?により、調停は申し立てられることはなかった。蓋を開けてみれば、財産分与調停を申し立てられる思いもよらぬスタートとなった。
元夫から私への財産開示請求が思うように進まず、しびれを切らした元夫が調停を申し立てることになったではないかと推測する。
最初に元夫の弁護士から『財産開示請求』の書面が届いてから、すでに9カ月が経過している。開示請求をしてきた元夫側は、何度も請求してくるにも関わらず、自分の財産の開示はしない。そんな中、ついに迎えた、第一回離婚調停、どんな流れで行われるのか分からず、不安でネットで色々調べていた。
弁護士がついているにも関わらず、ネットで調べているのはなんでだろう?そんな思いがふと頭をよぎる。弁護士との定期的な相談へは行っているが、正直、あまり有効な感じはしていなかった。
離婚調停とは、家庭裁判所で行われる話し合いの手続きで、調停委員を介して話し合いが進められる。夫婦が合意すれば調停成立、合意できなければ調停不成立となり、場合によっては裁判へ進むことになる。
調停委員との話し合いは、夫と妻は別々に行われる。お互いが顔を合わせないよう配慮されていると知り少し安心した。私は元夫と絶対に顔を合わせたくないので、そうならないことを希望した。
配慮はされていても運悪く顔を合わせてしまうかもそんなことも書かれていた。それだけは絶対に避けたいと、元夫と鉢合わせしない配慮をお願いしたいと、裁判所にそう依頼してほしいと伝えた。それもネットから集めた情報なので、そのような配慮がなされるのかは定かでない。
私が望んだのは電話会議ではなかった
結果、通話会議となった。元夫と顔を合わせない安心感の反面、調停委員と対面しないので、こちらの意図が伝わりにくくならないのか?と不安になり、弁護士に確認した。
私は、通話を望んでいた訳ではなく、裁判所への出入りの際、元夫と鉢合わせしないことを望んでいた。それを伝えたつもりだったが、それが通話会議と判断されたようだった。通話会議は、相手方が遠方に住んでいたり、特別な事情がある場合に、通話会議が用いられることがあるようだったが、私の場合、家庭裁判所は、その弁護士事務所から歩いていける距離にある。
弁護士事務所にあるビルを出れば、遠目に裁判所の建物が目に入る。元夫にさえ合わなければ、裁判所で対面で話したい思いは強い。
なんとなく腑に落ちないが、私の伝え方が悪かったと反省せざるを得ない。今更覆すこともできないだろうと自分を納得させた。この弁護士は、コミュケーション能力が低いことを私自身が認識していたのに、それを踏まえた伝え方ができていなかった。
第一回離婚調停、まさかのスピーカーフォン

当日、時間前に事務所に行くと、いつも通り、机の上は雑然とし汚れている。その机の上に、準備されているのは電話機だけだった。「どのパソコンで話すんですか?zoomとかオンラインで繋ぐんですよね?」という私の質問に、電話でスピーカーで話すとの弁護士の返答だった。
え〜〜〜っ(驚)電話のスピーカーっ???嘘でしょ!
実際に、電話機が一台、机の上に準備されている。テーブルの中心に電話機が置かれていた受話器を外した状態でスピーカーフォンにして話す。てっきりzoomなどのオンライン会議で行われると思っていた私は、「声だけで話すんですか?」「声だけで大丈夫ですか?」「昭和ですか?」思わず、口を出る(笑)「裁判所は、そういうこと遅れているから」と弁護士は言うが、それにしても国の機関でこんな時代錯誤なことが行われているなんて、しばらく頭の中の整理ができなかった。当時は、コロナ禍をきっかけに官公庁や企業のDX化が急速に進んでいた時期だった。テレワーク、オンライン会議、行政手続きのデジタル化。世の中がそちらへ動き始めていたのに、いざ蓋を開けてみると、国の機関である裁判所での話し合いは、電話のスピーカーフォンだった。
私の勤めていた会社でも、積極的にオンライン会議などが取り入れられ日常的に使っていたので、その落差は大きかった。時代の後戻りを感じながら、スピーカーフォンで、ちゃんと伝わるだろうか?相手の顔が見えない、相手の表情の動きが見えない。こんな状態で話し合いを行うのか?さらに不安が増していった。
「自分で思ったように話して」
そうこうしているうちに、調停開始時間は刻々と近づく「話はどうやって進むんですか?」という私の問いに「自分で思ったように話して」はい?ちょっと待って。高いお金を払った弁護士が横にいるのに、私が話すの???。補足程度に私が意見を伝えれば良いと思っていた私は、昭和の電話機を前に頭を抱えた。
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