『10万円の根拠を説明しろ!』販売店へ怒鳴り込んだ元夫|離婚調停体験談 Vol.16

離婚調停

自動車の財産分与の方法

財産分与調停では、私の車の査定額にまで文句がついた。

離婚時の財産分与で車を分ける方法は、大きく分けると2通りあるので、双方の財産分与の考え方が違っていたので、こればかりは擦り合わせるしかない。

方法①お互いの車を査定し、その査定額を財産として計上する方法。例えば、夫の車が100万円、妻の車が50万円なら、合計150万円を財産として考え、その差額を調整する。この場合、別居時点の見込額を起点と考えるので、別居から日が経つほど正確に査定額を判定するのは難しい。

方法②それぞれが現在使用している車をそのまま持っていく方法。この方法なら査定や精算が不要なため話がシンプルになるが、車の価値に大きな差がある場合は、不公平になることもある。

財産分与は裁判ではなく話し合いで決めるものなので、どちらの方法を選ぶかは夫婦それぞれ。お互いが納得できれば良い。
私はシンプルに方法②が良いと思っていて、元夫は方法①にしたいと思っていたようだ。

そのため、私が自分の車の査定額を提出しなかったし必要ないと思っていた。
別居時の査定額は、間違いなく元夫の方が高いので、方法②の方が得になるのに、なぜ?査定額の提出がないと文句を言わなければならないのか意味が分からなかった。
いつも通り、調停委員から、査定額をとってくるように指示が入った。
この時点で、別居からすでに1年以上経過しているので、正確な査定額を取るのは難しいと思うと伝えたが、それでも査定額を取ってくるようにとのことだった。

その指示をする前に、元夫へ財産目録を提出するよう強く注意してほしい。調停で何度も伝えているが、元夫から財産目録の提出はない。

新車購入時のディーラーへ事情を説明し、査定を依頼した

いつものごとく不公平だなと思いながら、新車購入時の担当の方へ連絡をした。

そもそも、方法②でいいはずなのに、なぜ査定額を求められるのか。財産目録を提出しない元夫ばかりの要望が通るという不公平感があった。そもそも財産分与を受ける立場のはずなのに、元夫の要望通りに話が進めば、私の生活が立ち行かなくなるのではないかという恐怖に怯えていたし、男性調停委員は元夫側の味方だとさえ思っていた

これ以上もぎ取られたくない。その思いから、私は低めの査定をお願いすることにした。

過去の日付での査定額なので正確ではないと断りがあったが、作成してもらった。
結果は30万円。
「もう少し低めの査定額でお願いしたい」と相談したところ、私の希望通り、10万円で査定書を書いてもらうことになった。

私が乗っていた車は、走行距離は10万キロ超えで購入から4年が経過している。擦ったキズと大きな凹みがあり、その補修も自分で行っていたため、素人補修の跡があると見ればすぐに分かる状態。ディーラーへ査定を依頼しているので、買取店よりは一般的に査定額が低くなることが多いと思う。

一般的に、新車で購入して4年ぐらいで、走行距離10万キロ越えというのはかなりたくさん乗っている方だと思う。というのも私は通勤距離が遠く、毎日、往復で86キロを運転していた。1ヶ月で2,000キロぐらいは乗っていた。また、休日に元夫のいる家で過ごすことに苦痛を感じていたため、愛犬を連れ、ロングドライブによく出かけていた。

査定額「10万円」の資料を提出した

いつものごとく、その査定額に納得しない元夫は、調停で文句を言ってくる。
「その車なら140〜150万円の価値があるはずだ」そう主張してきた。
ある訳ない!なにを根拠にそう言っている?
4年近く乗っている、10万km走っている。キズも凹みもある。どう考えても150万円になんてならない。
元夫は、自宅の購入時、自分の職場に近いことを優先し、私の通勤距離が毎日1時間増えることに留意することもなかった。そのことは、私が離婚を決意したきっかけでもあるのだが…

10万円の根拠を説明しろ!

また始まったと思いながら、
・走行メーターの写真で、1年前の走行距離を逆算し、当時10キロを超えていたと説明。
・補修後の写真と修理見積もりの書類(ぶつけた時の見積の書類、別居前の日付)

さすがに納得するだろうと思ったが、返ってきた言葉は、
「写真の撮り方が悪いから証拠にならん」
写真の撮り方そのものというより、A4にプリントアウトして私の弁護士に手渡したが、どうやら元夫側へFAXで送信した結果、よく分からなかったらしいが、そんなこと弁護士間で解決してくれと思う。
今度の文句はそこですか?毎回、意表をつく反論に、もはや私には次の一手が思い浮かばなない。

10万円の査定額にどうしても納得できない元夫のとんでも行動

ありえない話なのだが、
査定額に納得できなかった元夫は、販売店に直接怒鳴り込みに行ったらしい。
「査定額10万円の根拠を説明しろ」
担当者へ詰め寄り、かなり罵声を浴びせ30分ほど居座ったそうだ。

担当の方は、走行距離が多いこと、見て分かる傷があることなどを説明し、
なぜ10万円という査定額になるのかを必死に説明してくれたそうだが、なかなか引き下がらなかったらしい。なんとか説得して帰ってもらった直後、販売店の担当者から私に連絡があった。

若い男性の担当者の方は、明らかに震える怯えた声で、事の経緯を説明してくれた。

「一応お伝えしますが、ご主人の仕返しが怖いので、この件を知っていることをご主人には伝えないでください」

私は平謝りするしかなかった。
どんな恐怖を浴びせたのか?どんな言葉で怒鳴り込んだのか?
怒りと同時に頭が真っ白になり、通話を終えた後も震えと動悸が止まらなかった。ここまでするのか?常軌を逸している。これから想像のつかない恐怖がどれだけ待っているのだろう。

担当の方には、財産分与で使うことは伝えていたが、揉めているのは私と元夫の問題である。
申し訳ない
情けない
恥ずかしい

いくら査定額に納得がいかないとしても、大の大人が取るべき行動ではない。
これは私と元夫との問題である。関係のない第三者を巻き込み、迷惑をかけたり、恐怖を与えてよい話ではない。

この出来事は数年経った今でも忘れられないし、許すことのできない行為である。販売店の方は警察を呼んでも良かったのではないかと思っている。

財産分与で1円でも多く取りたい気持ちは分からなくはないが、
そのために関係のない人を巻き込み、恐怖を与えていい話ではない。

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