終わりが見えなかった離婚調停。私を救った「止まない雨はない」の一言|離婚調停コラム(番外編) Vol.3

離婚調停

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深刻なLINE

飲み仲間から、珍しく深刻さを感じるLINEが届いた。

「ちょっと話を聞いてほしい。」

いつもの飲みの誘いとは雰囲気が違う。何かあったんだろうなと思い、会社帰りに地下鉄の駅まで迎えに行った。

駅の出入り口で待っていた彼は、神妙な面持ちで、ほとんど笑わない。助手席に乗り込んだ彼は纏うオーラがどんよりと重い。

「どうした?何があった?」

夫婦問題で色々あったらしい。

「静かなところで話したい。」

そう言われ、そのまま自宅へ向かった。何度か自宅へ遊びにきた事はあるので、慣れた場所で落ち着いて話せると思う。

飲みながら話す?と思って準備を始めたが、「何もなくていいから、ゆっくり話したい」と言う。そこで、豆腐に塩昆布とごま油をかけただけの簡単なおつまみを用意し、アルコールではなく冷たいお茶を入れた。

話の内容は書けないが、夫婦問題でかなり苦しんでいた。私は何かアドバイスをするわけでもなく、ただ黙って話を聞いていた。

止まない雨はない

話を聞いているうちに、なんとなく私の離婚の話になった。私が元夫から逃げてくる前の段階からの話をしているので、ある程度のことは話しているが、この離婚調停のことは話していなかった。

調停をしていること。
それなのに、何も進まないこと。
元夫からのあり得ない攻撃が続いていること。

「これ、いつまで続くんだろう。」
「離婚できなかったらどうなるんだろう。」

そんな不安を、ぽつりぽつりと話していると、

「止まない雨はない。この状況が、いつまでも続くわけじゃないからね。」

彼のその言葉が、不思議なくらい心に響いた。
何か特別なことを言われたわけじゃない。たったその一言で肩の力が抜けた。

妙に納得できた。そっか。終わりが見えないだけで、終わらないわけじゃない。
私は一人で勝手に、「この苦しみはずっと続くのかもしれない」と思い込んでいた。

『止まない雨はない』

たったそれだけの言葉が、あの頃の私を救ってくれた。

本人は覚えていなかった(笑)

彼の夫婦問題もなんとか落ち着いて、私の離婚問題も解決した頃、

「あの時の『止まない雨はない』って言葉、本当に救われたんだよ。」

そう伝えると、返ってきたのはまさかの一言。

「え?そんなこと言った?」

覚えてないんかーい(笑)

さらに、その時は私も彼に何か話をしていたらしい。私は私で、何を話したのか全く覚えていない(笑)お互い様だった。

今でも、たまに思い出す。本当になんでもない言葉なのに。『止まない雨はない』あの夜のあの一言が、あの頃の私を支えてくれていた。

今でも、豆腐に塩昆布とごま油を食べると、あの夜の景色がふっと浮かぶ。

何気ない一皿なのに、不思議とあの日に戻れる。

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