第二回離婚調停直前、それでも元夫の財産目録は提出されない|離婚調停体験談 Vol.6

離婚調停

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第二回調停に向けて、書類を準備する

謎理屈で、私の財産を問題にしてきた元夫。

第一回目の調停では、離婚理由について聞かれただけで終わり、本来話し合いたかった財産分与にはほとんど話が及ばず、何も進展しないまま終わった。

今後の調停は、1ヶ月〜1ヶ月半ごとのペースで調停が行われると聞いた。それでも私は、財産分与さえ整理できれば、そう長引くことはないと思っていた。

調停は平日に行われる。こんなことに私の大切な有休が消えていくのがもったいない。こんなことに巻き込まれ、自分の時間まで奪われていくことにも腹が立っていた。

モヤモヤと不完全燃焼のまま第一回目の調停を終え、第二回目の調停に向けて書類を準備することになった。

準備する書類は、財産目録、主張書面、反論書面の主に3つ。

主張書面とは、相手や調停委員に対して、自分の意見や言い分を伝えるためにまとめた書類。
反論書面とは、相手が提出してきた主張に対して、自分の反論や考えをまとめた書類。
財産目録とは、夫婦がそれぞれ持っている財産をまとめた書類で、預貯金、不動産、保険、証券口座、車などを一覧にしたもの。財産分与の話し合いのベースになる重要な書類である。

相手の財産目録が提出されない

これらの書類は、事前に家庭裁判所と相手方の双方に提出し、お互いに目を通しておく必要がある。そのため、調停委員から「〇日前までに提出してください」と期日を指定されていた。

元夫側から提出された書類は、私の弁護士にも届くはずだった。それなのに、「書類が届いた」という連絡が一向にない。私の弁護士に何度も確認の連絡を入れるが、返ってくるのは「まだ届いていない」という答え。

いつまで待っても届かない。これでは何も進まない。ものすごく不本意で、納得もいかなかったけれど、私は、先に自分の財産目録を提出することにした。

財産開示を求めてきたのは元夫側なのに、元夫側は、私に対して何度も財産の開示を求めてきた。それなのに、自分の財産目録は提出しない。

なぜ?どうして?

私としては、元夫の財産目録を見てから自分のものを提出したかった。相手が何を開示し、何を財産として載せているのか。それを確認してから提出したいと思っていた。

不本意ながら、調停を前に進めるために、私は先に提出した。

その結果、こちらの財産だけが先に開示されることになった。なぜ、元夫側は財産目録を提出しないのか。

何か策略でもあるのか。
それとも、ただ出したくないだけなのか。

どんな理由があるにせよ、お互いの財産目録がなければ、財産分与の話し合いを始めることすらできない。

離婚したいと最初に書面で送ってきたのは、元夫側のはずなのに。

財産目録も出さず、いつまでこの状況を続けるつもりなのか?元夫側が何をしたいのか、私にはさっぱり分からなかった。

財産目録と主張書面の作成に追われる日々

財産目録の作成は、弁護士から丸投げされていたので、なんとか一から作成した。それだけではなく、第二回調停に向けて、こちらの言い分をまとめた主張書面や、相手の主張に対する反論書面も準備しなくてはいけなかった。

財産目録の作成を丸投げするぐらいなので、他の書類も当然、丸投げだった。財産目録作成の時は、ヨレヨレのA3用紙の見本をもらったが、今回は「ネットで調べて作って」たった一言それだけ。主張書面とはなんぞや?それぐらい教えてほしい。ぼやいても仕方ないので、一からWordで作成する。

令和3年○月○日 第⬜︎⬜︎⬜︎号
申立人 元夫△△氏
相手方 私Mariko
主張書面 
………(私の主張を書きつらねる)

そんな感じで見よう見まねで、作り始めた。この主張書面を書くという作業は、単なる書類作成ではなかった。書き続けていくと、嫌だったこと、悔しかったこと、理不尽だったことが次から次へと思い出される。

あの時の言葉、あの日の出来事、ずっと我慢してきたこと、納得できなかったこと。

一つ思い出すと、そこから別の記憶が引っ張り出される。頭の中で話がぶっ飛び、文章がうまくまとまらない。相手にも、調停委員にも、分かりやすく伝えなくてはいけないのに、全然進まない。

会社から帰宅し、一息ついたところでパソコンを開く。昼間は会社員として仕事をして、家に帰れば、離婚調停のための書類を作る。そんな日々が続いていた。

なんのために弁護士に依頼したんだろう?50万円を支払ったのに、毎晩一人でネット検索をしながら、調停に提出する書面を作っていた。

お互いの財産目録がないと、話し合いにならない

そもそも、仲が悪いから離婚を希望しているわけで、最初から全部の財産を素直に開示するなんて、そんなことをする人はいるのかと思う。

もし私が財産を全く持っていなかったら、正々堂々と真っ先に開示していたと思う。私は、新卒からずっと同じ会社で働いてきた。これだけ長く会社員を続けてきて、財産が全くないはずもない。

少しでも有利な条件で離婚したいと思っているのに、手の内を最初から全部見せるはずがない。

私自身も、相手の財産目録を見てから提出したかった。相手がどれだけ持っているかを先に把握した上で、こちらの出方を決めたい。それは元夫側も同じだったと思う。お互いが「先に見せろ」と主張し合っているうちに、話し合いは一向に進まない。

だからこそ、調停という第三者を介した場が必要になるわけだが、その調停でさえ、財産目録の提出を強制する力はない。

提出しなくても罰則がないのであれば、不利になりそうな財産は隠しておきたいと思うのが人間の心理というものだと思う。実際、私もそう思っていたし、最初から全開示する訳がない。

財産分与というのは、お互いの財産目録をすり合わせ、何が財産分与の対象になるのかを確認した上で、どう分けるのかを話し合っていくものだと思っていた。

「半分に分ける」と聞くと、すべての口座やモノを一つずつ二等分するイメージをするかもしれないが、実際には、お互いが納得して合意できれば、柔軟に話し合うことができる。

調停は裁判ではなく、家庭裁判所で第三者を介して話し合う場である。お互いが納得さえすれば、必ずしも一律に半分ずつ分けるのではなく、双方が合意できる着地点を探すことができる。何をどう分けるのかを話し合うためには、まず、お互いがどんな財産を持っているのかが分からなければ始まらない。

それなのに、この期に及んでも元夫の財産目録は提出されない。

もしかしたら元夫は、私の財産だけを見て、純粋にその半分をもらうつもりだったのではないか?今振り返っても、そう思えてならない。

一番最初に元夫の弁護士から「こちらは財産を開示する準備が整っている」という書類を受け取ってから、すでに9ヶ月以上が経過していた。それにもかかわらず、この時点でも財産目録は提出されていなかった。

こうして迎えた第二回調停。「今日こそ財産分与の話が始まる」

そう思いながら調停に臨んだ私を待っていたのは、またしても元夫の理不尽な主張だった。

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