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通帳を突き返した日、10年以上続いた「別会計」のいきさつ

私と元夫は、日々の生活費を完全に別管理していた。
元々は私が家計を管理していたが、元夫の度重なる言動に、「もうこの人と夫婦として生活を共にすることはできない」と限界を迎えた私は、元夫に通帳を突き返した。
「あとは自分で管理して」
その通帳からは、住宅ローンや光熱費、子どもたちの学校関連の費用が引き落とされるようになっていた。元夫は、私が働いていることに対して、当然のように見下す発言を繰り返す人だった。
「大した仕事じゃない」
「大した稼ぎでもないだろ?」
「誰が働けと言った?」
自宅を買い替える時も、私の通勤事情などお構いなし。自分の利便性と都合だけで、私が勤務している間に勝手に土地購入の契約を済ませてしまうような人だった。
その家に引っ越せば、私の毎日の通勤時間が往復で一時間も長くなる。
子育て真っ最中。完全なワンオペ育児のフルタイム勤務。そんな私にとって、毎日の通勤時間が1時間増えることがどれほど大変なのか、元夫には想像がつかなかったのだと思う。
そりゃそうだよね?
全部、私に押し付けているんだから、分からないよね?分かるはずもないか?
「そこまで私を見下すのなら、家のローンも光熱費もそちらが全部支払うべきよね?」そう思い、引き落としに使っていた通帳の管理を元夫に委ねた。
それから、家計を別々にしたまま10年以上の月日が流れていた。
最終的に元夫側から離婚調停を申し立てられることになった

私が無断で昼逃げしてきた後、元夫は弁護士を立てて、私に財産の開示を求めてきた。
私も弁護士を立て、元夫に財産の開示を求めた。当初は、双方の弁護士同士のやり取りで解決していくはずだった。それなのに、話は一向に進まない。
元夫側は、私に財産を開示するよう何度も求めてくる。一方で、元夫自身の財産は開示されない。
私も、「先に元夫側が開示してほしい」と弁護士を通じて伝えていた。双方が「そちらが先に開示してほしい」と主張している状態。当然ながら、これでは話が進むはずもない。
そもそも、双方の弁護士の間で、どこまで具体的な話し合いが行われていたのか、私には見えていなかった。
元夫側から何が届いているのか。
こちらの弁護士がどう返答しているのか。
財産開示について、どこまで交渉が進んでいるのか。
状況が分からないまま、時間だけが過ぎていった。最終的に元夫側から離婚調停を申し立てられることになった。
これは、弁護士の力量の問題ではないのか?
当時もそう思ったし、今振り返っても、双方の弁護士間で具体的な話し合いが進められていたようには思えない。財産開示の話が進まないまま時間だけが過ぎ、その結果、話し合いの場が家庭裁判所へ移った。
なぜ私が離婚調停を申し立てられたのか?
無断で家を出た私に対して、なぜ元夫側から離婚調停を申し立てられたのか。
数年経った今でも腑に落ちない。理解できない。到底納得できない元夫の「謎理屈」があった。
私は、自分が財産分与を受ける立場だと思っていた。それなのに、元夫が問題にしていたのは、私が持っている財産だった。
なぜ私が請求される側のようになっているのか?こちらが財産分与を求める立場だと思っていたのに。
それでも、話し合いの場が家庭裁判所へ移ったことで、ようやくお互いの財産を開示し、財産分与について話し合える。そう思っていた。

私には理解できない、元夫の謎理屈と「暴論」
そう思ったのも束の間、元夫からは想像を超える主張が次から次へと出てくることになった。第一回の調停で元夫側から提出された主張書面を見て、私は眉をひそめた。
「生活費は全部自分が払ってきた。妻が持っている財産の半分をもらう権利がある。妻の稼ぎは、ほとんど丸々残っているはずだ」
そして書面には、「12年 × 年収 = 合計 ÷ 2 = 俺の取り分」という謎の法則によって算出された、具体的な金額まで書かれていた。
「ある訳ないやろ?あるかいなー」
「そんなに稼いでませんが???」
馬鹿馬鹿しすぎる主張に、イライラが再燃する。そもそも、なぜ収入を額面の「総収入」で計算するわけ??税金や社会保険料という概念は、元夫の世界には存在しないのか?
「この人たちアホなん?」心の中で突っ込みながらも、この主張にはあえて反応せず、スルーした(笑)
総収入で計算する謎の主張はさておき、日々の生活には、住宅ローンや光熱費などの引き落とし以外にも、当然ながら様々なお金がかかる。
子どもの短期留学にかかった費用、娘専用に用意した自動車とそれにかかる費用、進学で一人暮らしをしている息子のアパート代と生活費、成人式の振袖にかかった費用などなど
それ以外にも、日々生活していれば細かな支出はいくらでもある。
確かに、住宅ローンや学費、光熱費などは元夫の通帳から引き落とされていた。けれど私は、元夫から引き落としにかかる費用以外のお金を、一円たりとも受け取っていない。
元夫の通帳から引き落とされるお金だけで、家族が生活できると思っているのか?元夫なら、そう考えても不思議ではないのかもしれない。
それでも、その主張を書面にして提出してきた元夫の弁護士には驚いた。
正気なのか?私を脅すための戦略なのか?あえて桁外れの金額を提示して、そこから「譲歩してやる」という作戦なのか?
だとしたら、浅はかすぎるね?そんな主張が通るはずないと高を括っていた。
けれど、元夫の訳の分からない主張によって、ここからさらに泥沼の話し合いへと引きずり込まれていくことになる。
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