財産を減らした責任は妻にある?|離婚調停体験談Vol.18

離婚調停

別居時ではなく、契約時の基準で分けると謎の主張

前回の記事では、元夫の「妻はだらしない」というデタラメな主張と、その部屋の実態をお伝えしたが、この話にはまだ続きがある。

この外貨建保険は500万円を一括払いしたものだったが、当時は円高が進んでおり、別居時点での解約返戻金は430万円程度まで下がっていた。

財産分与は原則として別居時を基準に考えるのが、財産分与の一般的な考え方にも関わらず、
「財産を減らした責任は妻にある」
として、430万円ではなく500万円を基準に分けるべきだと主
張した。

どうすればそういう解釈になるのか、理解できなかったが、このアホすぎる主張に対して、
私は「財産分与は別居時点を基準に考えるものです」とだけ反論した。

あまりにも色々な文句と指摘が多すぎて、それ以上深く言い返す気力もなかった。
今思うと、財産目録すら提出しない元夫に、なぜ馬鹿正直に反論していたのだろう?

元夫のこの謎の主張はさておき、この保険を契約したこと自体、私にとって苦い経験だった。

細部まで理解しないまま大きな金額を一括で払い込んでしまったが、外貨建一時払い保険は、長期運用を前提とした商品でありながら短期間で解約されるケースが多く、金融庁からも度々注意喚起が出ている商品である。この経緯については、別の記事で詳しく書こうと思う。

その勝手とも自己中心的とも言える主張をするならば、自宅も自動車もそのほか諸々が、全部、契約時(購入時)の金額を基準とするという理論が正しくないのか?

例えば、すべて契約時で計算すると
元夫:自宅 4,200万円
   自動車 345万円

※自動車は元夫が勝手に購入してきたものだが、家族用に使用していたワンボックスカーを売却し、下取り価格を引いた額の自動車ローンが7年で組まれてた。バカじゃないの?金利高っ(驚)
後々、提出された元夫の財産目録でこの現実を知ることになる。

私 :外貨建保険 500万円
   自動車   270万円

※長女の免許取得に合わせて、元々私が乗っていた車を長女に譲り、私は新車を現金で一括購入した。

その他諸々を考えずにいうと、夫が大損する可能性が高い。私が資産を減らしたからという屁理屈で、外貨建保険だけが、契約時の金額となるわけない!

そんな主張受け入れるわけがないのに、何がしたいんだろう?この人たち。

私はきちんと掃除をしてリビングは綺麗に整えられていたとどうでもいい主張

元夫が外貨建保険を知ったとする主張が、

「妻はだらしなく掃除もしない。リビングにはゴミが散乱していて、ゴミ箱から溢れたゴミの中に破り捨てられた封書があり、それをたまたま見つけた」

元夫の『家事と育児は妻の仕事という主義』のもと、ワンオペフルタイムで一人で頑張ってきた。ほとんど手抜きもせず孤軍奮闘してきた。

なにしろ、その頃の私の一番の夢は、
『帰宅したらゆっくり座る』ことだった。

仕事が終わってダッシュで電車に飛び乗り、保育園にお迎えに行く、2人の子どもを自転車の前後に乗せ、大荷物を抱えながらガニ股で自転車を漕ぐ(笑)。家に着いたら洗濯物を取り込む畳む、夕飯の支度…。子供達が寝たらやっとゆっくり座れるけど、私はそのまま爆睡。

座る時間もないほど、毎日、頑張ってきたのに、「妻はだらしなかった」その言葉が悔しくて悔しくて、私の尊厳を傷つけられた思いだった。

こんなこと財産分与の話の本筋とは全く関係ないのに、私はそれを覆したかった。
反論書面に、一人で頑張ってきたことを長々と描いた。さらに、それを証明するために、昼逃げ当日に撮影したリビングの写真(使われることのないリビングはいつも整頓されている)までプリントし、弁護士へ渡した。

その写真が元夫へ提出されることはなかった

「綺麗だったことを証明したい」
そう思っていたし、提出してくれない弁護士にも不満を感じていた。そのプリントアウトした写真を手渡した時も、必要ないと無関心すぎる受け取り方だった。

元夫側に送って欲しいという願いも虚しく、その写真は日の目を見ることはなかった。

ただ、今になって思うと、こんなことに自分自身の大切な時間も心を使うべきではなかった。

家事育児を一人で人一倍頑張ってきたという、自分自身のちっぽけなプライドに執着し、調停委員に分かってもらいたくて必死に訴えたが、そんなこと、どうでもいい、どうでも良すぎる話だった。

あることないことを主張してくるというのもよく聞く話だし、「あ、そうなのね、それがどうした?」とさらりと受け流す力が必要だったと思う。当時の私には、それができなかったが。

デタラメな主張に一つ一つ反論していると、自分のエネルギーばかり削られていく。家のリビングが綺麗であろうとなかろうと、財産分与の本筋の話とは関係ない。調停という場に慣れていた弁護士は、そのことを分かっていたのだと思う。

本当は、こういう時に一言教えてくれる、
そんなことどうでもいいし、あることないこと言って揺さぶってくるだけだから、ここに噛み付くと、相手と同じ土俵に上がるだけだから、反応せずに受け流す方が賢い選択だよ。
そう教えてくれる、そう受け止めてくれるそんな存在がほしかった。

さらりと受け流す方が賢かったと思う。
当時の私は、そんな境地には到底たどり着けなかった。

今の私が主張書面を書くとしたら、
「リビングが汚いならそちらさんが自分で掃除すればいい、ゴミが溢れる前に、そちらさんが掃除すればいいだけの話、家事育児に貢献したというそちらさんの主張を自分自身で覆し、この話が本当ではないことが証明されました」
と突っ込みたい(笑)

外貨建個人年金など3本と一括払込の契約をしたカモすぎる私

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